【小牧市】“収納だけ多い家”が、かえって暮らしにくくなる理由

整えた収納棚に対して靴があふれた玄関が、実際の暮らしに潜む使いにくさをリアルに映し出している。

こんにちは、リグホームの山村です。

「収納は多ければ多いほど、暮らしやすくなりますよね?」

これは、家づくりの相談でよくいただく言葉です。
ですが現場では、“収納は多いのに、なぜか物が片づかない”という声が後を絶ちません。

今回は、小牧市の共働きご家族が「収納迷子」から抜け出した事例をもとに、
“収納の量”ではなく“収納の質”が暮らしを左右する理由を掘り下げていきます。

✅収納の「多さ=正解」だと思っていたあの頃

あるご夫婦は、最初の打ち合わせでこうおっしゃいました。

「とにかく収納を多くして、あとで何でも入れられるようにしておきたくて」
「土間収納もパントリーもWICも全部ほしいです。多くて困ることはないですよね?」

たしかに、要望の段階では“多いに越したことはない”ように感じます。
ですが実際に暮らしが始まると…

  • ■使わない場所に物がたまりがち
  • ■しまった物がどこにあるか忘れてしまう
  • ■収納が「遠い」「深い」「奥すぎる」などで使いづらい

「ウォークインクローゼット、奥に入るのが面倒で使わなくなってて…」
これは、ある奥さまのリアルな声でした。

✅収納が「多いのに片づかない家」ができる理由

玄関収納をうまく使い分けた事例の様子

どこに何をしまうか、暮らしとセットで考えないと意味がない

収納計画でよくある失敗は、「とりあえず大きく・たくさん」設けてしまうこと。

  • ■リビング収納が1ヶ所に集中していて回遊できない
  • ■土間収納があるのにベビーカーが入りきらない
  • ■キッチン横のパントリーが遠くて日用品がリビングに出しっぱなしに

つまり、「収納はあるのに片づかない」という矛盾が生まれるのです。

“量”より“動線・タイミング・使用頻度”がカギ

あるOB施主の例では、玄関収納をあえて分割しました。

  • ■靴・傘・ベビーカー:玄関に近い側に
  • ■外遊び道具・アウトドア用品:車寄せ側の収納へ
  • ■ゴミ仮置きや買い物袋:中と外を行き来しやすい位置に

このように、「いつ・どこで・誰が・何を」使うかで分けると
暮らしの中で“自然に片づく仕組み”ができます。

✅LIGhomeの収納提案は「暮らしを翻訳する」ことから始まる

リビング収納の集約で片づけやすくなった家の実例

他社との違い:図面上の「面積」より「動きの質」を重視

収納提案においてLIGhomeが大切にしているのは、
「何をどこにしまうか」の前に、「どう暮らしているか」を伺うこと。

  • ■仕事から帰ってまずどこに行きますか?
  • ■子どもはどこでランドセルを下ろしますか?
  • ■洗濯物は干す→しまう動線はどうなっていますか?

こうした生活行動を先に描くことで、
収納が“暮らしの邪魔をしない場所”に自然と決まっていきます。

実例紹介:収納を減らしたことで、暮らしやすくなった家

「思いきって収納を減らしてよかった。使わない収納って、あっても意味がなかったんですね」

このご家庭では、“収納の場所をしぼる”ことで、かえって行動が整いました。

  • ■リビングは「見せる収納+さっと隠せる収納」の2か所に集約
  • ■2階の個室には最小限のクローゼットだけ
  • ■よく使うモノは1軍だけ“動線の中”に

「前より物が少なくなったのに、なぜか暮らしやすい」
そう語ってくださったのが印象的でした。

✅“すぐ使いたい物”が見つからない家に、足りなかった考え方

片づいているのに、生活が整わない矛盾

収納は整っているのに、こんなお悩みが出ることがあります。

  • ■朝の出発に時間がかかる
  • ■日用品を買いすぎて在庫が増える
  • ■探し物が増えるたびにストレスがたまる

この矛盾を解く鍵は、“収納の場所”ではなく“タイミング”にあります。

「よく使う物」と「すぐ使う物」は違う

収納計画では「使用頻度の高いものを手前に」という考えが一般的です。
ですが、実生活では「タイミングの近さ」がより重要です。

  • ■洗剤は“洗濯物を運ぶ瞬間”に使う
  • ■ティッシュは“出かける前にカバンへ”が最重要
  • ■鍵や財布は“出発数分前”のアクセスが肝

この視点が抜け落ちていると、「動きにくい家」になります。

✅収納は「モノの置き場」ではなく、「暮らしの加速装置」

行動と連動した収納で、生活の流れを最適化

実例では、次のような改善がありました。

  • ■ストック類をパントリーに一括せず、使う場所に分散
  • ■「入れる→使う→戻す」が同じエリアで完結
  • ■ストックは「見える保管」+「使う順」に並べる

結果、「朝の支度がスムーズになった」「探し物が減った」と実感されました。

収納は“分類”ではなく“行動の設計”。
「探さなくても、そこにある」状態を目指します。

✅まとめ|“しまう”より、“取り出す”を基準に

■この記事の要点

  • ■収納は「多ければいい」ではなく「使えるかどうか」が重要
  • ■片づかない原因は“量”ではなく“動線と目的のミスマッチ”
  • ■“すぐ使う物”の配置が、暮らしの快適さを左右する
  • ■LIGhomeは行動と動線から収納を設計
  • ■探し物が減れば、気持ちと時間に余白が生まれる

■読者へのメッセージ

「収納はたっぷり作ったはずなのに、なんだか使いづらい」
そう感じている方にこそ、“しまう”視点ではなく、“使う”視点からの見直しをおすすめします。

LIGhomeでは、あなたの暮らし方を丁寧にヒアリングしたうえで
収納の「場所」ではなく「流れ」を設計します。

気になる方は、ぜひ一度ご相談くださいね。

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建築業界に携わって20年以上。これまで多くのお客様と関わらせていただき、家づくりを通じてたくさんの経験を積んできました。 私たちLIGhomeでは、お引き渡しがゴールではなく「建ててよかった」と30年後・40年後にも思っていただける家づくりを目指しています。 一組一組のお客様、そしてご家族やご友人など家づくりに関わるすべての方に寄り添いながら、「安心と満足の住まいづくり」をサポートいたします。
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