
こんにちは、リグホームの山村です。
お盆明けの8月中旬。小牧市・春日井市・北名古屋市でも、蒸し暑さがピークに達する時期です。
「熱中症が怖いから冷房は強めに」「でも電気代も抑えたい」──この相反する悩み、今年も多くのご相談をいただいています。さらに、強い日差しによる室内の紫外線(UV)ダメージも気になるところ。今日は、“冷房の節電”と“室内のUV対策”を同時に叶える具体策を、設計士の視点でわかりやすくまとめました。現場での実体験や施主さまの声も交えてお届けします。
✅ よくある悩み

「28℃にしてもムワッと暑い」「夜つけっぱなしで電気代が不安」「窓際の床や家具が日焼けして色あせる」──この3つは、8月のご相談で最も多いセットです。
共働き世帯では、在宅時間帯に一気に室温・湿度が上がるため、帰宅直後に“強めの冷房”を選びがち。さらに西日が差し込む家では、窓辺の紫外線で床・家具・カーテンの色あせも進行します。
施主さまの声
「帰宅したら室内がもわっとしていて、あわてて設定温度を下げます。体は楽になりますが、請求書を見るのが怖い…」(小牧市・Wさま)
設計士の視点
「温度だけでなく“湿度”と“日差し”のコントロールが肝心。冷房の効きは湿度で体感が大きく変わりますし、室内UVは‘暑さ’とは別軸で家の劣化を進めます」
✅ 背景にある誤解・落とし穴

なぜ起きやすい?(温度だけを見る落とし穴)
体感温度は湿度で大きく変わります。湿度が高いと汗が蒸発しにくく、実際の温度より2℃前後“暑く感じる”ことも。
「推奨は冷房28℃」という数字だけを頼りにすると、湿度75%前後のムワッと感に我慢してしまい、逆に体が消耗します。
鍵は“除湿”と“気流”。温度を下げる前に、風量を上げる・サーキュレーターを併用すると、体感はぐっと変わります。
よくある誤解とリスク
- ■ 「こまめにオンオフ」:短時間で何度も起動すると、立ち上がり電力が増えて非効率。就寝時は弱め固定の連続運転が功を奏すケースが多い。
- ■ 「換気は非効率」:帰宅直後の30分だけは窓全開で熱気を逃がすほうが、総消費電力が下がる場合が多い。
- ■ 「室外機まわりに物を置く」:排熱が妨げられ冷房効率が低下。直射日光で室外機が熱を持つと性能ダウン。“日陰+通風”の確保が鉄則。
- ■ 「UV対策はカーテンで暗くなる」:UVカットカーテンやフィルムは有効だが採光が犠牲になることも。low-e複層ガラスなら明るさを保ちながらUVを大幅カットできる。
✅ 選択肢と比較・LIGhomeの提案
他社との違い・選択肢比較(明るさ×節電×UVのバランス設計)
冷房・除湿の使い分け
- ■ 自動運転:室温・湿度・風量・風向を総合的に自動制御。まずは“自動”が基本
- ■ 体感が暑い時:温度を下げる前に“風量アップ”。サーキュレーター併用で体感は-1~2℃相当に
- ■ 就寝時:弱運転の連続運転が有利な場合が多い(こまめなオンオフは非推奨)
窓のUV対策:3方式の比較
- ■ UVカットカーテン:手軽で安価だが採光が落ちる
- ■ UVカットフィルム:既存ガラスに施工可。製品差が大きく経年劣化あり
- ■ low-e複層ガラス:明るさを保ちつつUV・断熱性能アップ。冷暖房負荷も軽減。初期費用は高めだが段階導入がおすすめ
LIGhomeの考え方・実例紹介
実例:春日井市・共働きDさま邸(築15年・南西リビング)
- ・窓をlow-e複層ガラスに変更(段階導入)
- ・室外機まわりの通風確保
- ・エアコンは自動運転+帰宅30分前ON(スマートリモコン活用)
- ・温湿度計で風量優先の操作ルールに変更
→ 設定温度+1℃でも快適に。窓辺のUVダメージ減、夜間の弱運転で快眠に。
✅ まとめ・次アクション
- ■ “温度だけ”より“湿度と気流”。風量優先+サーキュレーターで体感-1~2℃
- ■ こまめなオンオフは非効率。就寝時は弱運転の連続で快眠と省エネ
- ■ 室外機は“日陰+通風”で効率維持
- ■ 室内のUVは窓で対策。明るさを保つならlow-e複層ガラス
- ■ 温湿度計で家族の快適レンジを可視化
8月中旬の今は、“暑さの質”が変わる終盤戦。温度だけで頑張るより、湿度・気流・窓まわりを少し整えるだけで、体も電気代もラクになります。
「うちの間取りだと何からやるのが最短?」と思ったら、リグホームに“効く窓”と“効く運用”をご相談ください。
