
こんにちは、リグホームの山村です。
「性能にこだわって家を建てたのに、暮らしてみたら何だか落ち着かない…」
そんな声を、近年ますます耳にするようになってきました。
小牧市・春日井市・北名古屋市で家づくりを検討されているご夫婦の多くが、「断熱性」「気密性」「耐震等級」「太陽光」などの性能数値を比較検討されています。
確かに、住宅性能はとても大切です。冬暖かく、夏涼しく、災害にも強い──そんな安心感は、数値で確認できる性能が支えてくれるものです。
ですがその一方で、性能を高めたはずなのに、暮らしてみると「なんだか違う」「思っていた快適さと違う」と感じる人が一定数いるのも事実です。
今回は、その“違和感”の原因と対策を、住宅設計のプロとして、LIGhomeの実例とともに詳しくご紹介します。
✅ 高断熱・高気密なのに「暑くて息苦しい家」になる理由

「断熱等級6」「C値0.3」──こうした数値が高ければ高いほど、“快適な家”だと思われがちです。
しかし実際には、「夏にリビングが暑くてエアコンが効かない」「空気がこもって息苦しい」と感じるご家庭も存在します。
その主な原因は、「熱の入り口」や「空気の出口」への設計配慮が不足していることです。
■実例:小牧市・D様邸
D様は「とにかく断熱性能を上げたい」と希望し、断熱材を厚く・サッシは樹脂トリプルガラス・気密も徹底した仕様で新築されました。
ところが、実際に暮らし始めてみると、夏の午後になるとリビングがムワッと暑くなる状態に。
原因は、南面の掃き出し窓から入る日射熱。断熱材が熱を逃がさず、結果的にサウナのような状態になっていたのです。
✅ 気密が高いほど「風が通らない家」になる危険も
気密性能(C値)は住宅の“すき間の少なさ”を表す指標。0.5以下で高気密とされます。
しかし、これも**“風の抜け道”を設計していなければ逆効果になることがあります。**
■春日井市・I様邸の事例
夏の夜、北側の主寝室が暑くて眠れない──という相談を受け、現地を確認したところ、南側から風が入っても北側に出口となる窓がなかったため、空気が滞留していたことが原因でした。
北側に縦すべり出し窓を追加したことで、空気が自然に流れるようになり、「夜の暑さがかなり改善された」とご感想をいただきました。
LIGhomeでは、気密・断熱の性能を活かすために、必ず“通風計画”をセットで設計します。数値が良くても、それをどう使うかで快適さは大きく変わるのです。
✅ “住みにくさ”の正体は「視線・光・距離感」の不足

「収納も多いし、性能も良い。でもなんだか落ち着かない」──
こうした“説明できない違和感”は、人間の五感に関係する空間設計の不足が原因です。
■北名古屋市・T様邸の例
ご夫婦とも在宅時間が長く、「それぞれの時間を保ちつつ、気配が感じられる間取りにしたい」とご相談がありました。
私たちは、キッチンに立つとリビングやワークスペースを見渡せる“斜めの視線設計”を提案。
また、視線がまっすぐ中庭まで抜けることで「広がり」「安心感」「自然光」を得られる空間に仕上がりました。
■よくある設計ミス
・リビング収納を優先して壁を増やし、光や視線の抜けが失われる
・家族動線が交差しすぎて疲れやすくなる
・音や視線を遮断しすぎて孤立感が生まれる
こうしたミスは、「間取りの数字上の面積」だけ見ていても分かりません。
“どう感じるか”を設計できるかどうかが、住みやすさを左右します。
✅ 快適さは「生活動線の設計」で決まる
家づくりで意外と軽視されがちなのが、「家の中でどう動くか」の流れです。
■春日井市・K様邸の実例
朝、家族全員が支度でバタバタしていたK様ご家族に、洗面所→ファミクロ→玄関へとスムーズに繋がる“一直線動線”をご提案。
この配置により、「支度にかかる時間が自然と短縮されて、朝に余裕ができた」とのお声をいただきました。
LIGhomeでは、「朝の動き」「帰宅後の動き」「休日の過ごし方」まで丁寧にヒアリングし、それに合った動線計画をご提案しています。
✅ LIGhomeが考える「性能×感覚の統合設計」
リグホームの設計では、断熱性・気密性・耐震性といった“数値で測れる安心”と、
「広がり感」「視線の設計」「暮らしやすい動線」などの“体感的な快適さ”を一体として設計します。
■LIGhomeの設計方針
① 性能値の追求はあくまで“ベース”
② 本当に大切なのは“どう暮らすか”に最適化した設計
③ お客様の生活を“数値に落とし込む”のではなく、“言葉や感情を空間に反映”する設計を重視
これにより、「なんかいいね」「帰ってくるとホッとする」と思える住まいが実現します。
✅ まとめ|住みにくい家にしないために、“違和感”に気づくことが第一歩
■この記事の要点まとめ
✅ 高性能住宅でも「暑い・息苦しい」ことはある
✅ 通風・日射・視線・距離感が住みやすさを左右する
✅ LIGhomeは性能と体感の両立にこだわった設計を提案
✅ 「なんとなくモヤモヤする」は後悔の前兆。今こそ見直しを
■もし今、「この間取りで大丈夫かな?」「住んで後悔しないかな?」と少しでも感じているなら、ぜひ一度ご相談ください。
LIGhomeでは、営業ではなく“設計者の視点”で、丁寧にあなたの暮らしに向き合います。