
こんにちは、リグホームの山村です。
「テレビって、どこに置くのが正解ですか?」
実はこの質問、打ち合わせ中によく聞かれるんです。
でもこの“何気ない一言”が、
家づくりにおける“暮らし中心の設計”に切り替わる、大きなヒントになるんです。
今回は「テレビの配置」から逆算して、
実際に“暮らしやすさ”につながった家づくりの事例をご紹介します。
✅よく聞く悩み・不満点

ある共働きご夫婦の打ち合わせでのこと。
「テレビをどこに置けば、リビングがごちゃごちゃしませんか?」
「子どもがテレビに近づきすぎないようにしたい」
「でも、ダイニングからも見えたら便利かも…」
意外とこの“テレビ問題”、以下のような悩みを含んでいるんです。
- ■ソファの配置とセットで動線が制限される
- ■配線が露出して生活感が出る
- ■窓の配置や日当たりにも影響する
- ■壁掛けか置き型かで下地が変わる
そして何より、
「家族がどこで、どう過ごすか」の“行動”に直結しているのがテレビの位置なんです。
✅背景にある誤解・落とし穴

「テレビの場所は後で決めればいい」
そう思っている方も多いのですが、
実際は、間取りや配線、家具の配置すべてに関わる重要なポイントです。
よくある誤解とそのリスクを整理すると…
- ■壁掛けにしたいけど、下地補強がなく後付けできない
- ■日差しで反射して見えにくい
- ■見える方向に合わせた結果、生活動線が複雑になった
- ■コンセントやアンテナ位置が足りない
また、“家族の過ごし方”とのズレも生じがちです。
- ■子どもは床で遊ぶ派→TVが近すぎて心配
- ■お父さんは食事中にニュースを観たい
- ■お母さんはリビングをすっきりさせたい
つまり「テレビ=家族の行動パターンの交点」なんです。
✅選択肢と比較・LIGhomeの提案
LIGhomeでは、テレビの位置は“最後に置くもの”ではなく
「家族の暮らしを映す起点」として設計段階から重視しています。
他社との違いは…
- ■他社:テレビの位置は施主に丸投げ。配線・窓位置は後追い調整
- ■LIGhome:テレビを中心に「視線・動線・家具・照明・配線」を一体で設計
具体的には、以下の流れでご提案しています。
- ①テレビをどこから、どんな風に見るかヒアリング
- ②窓・動線・ソファとの関係性をシミュレーション
- ③リモコン受信・視線干渉・コンセント位置まで調整
- ④照明の反射や反対側の視線まで考慮し配置決定
あるご家庭では、リビング階段下の壁にテレビを埋め込みました。
- ■玄関〜リビングがすっきり見える
- ■床に物を置かずに済む→子どもがのびのび遊べる
- ■テレビ裏に配線+ルーター収納→生活感をゼロに
「テレビの場所を決めたら、逆に他が全部スムーズに決まりました」
とご夫婦が笑っていたのが印象的でした。
✅「テレビを置かないリビング」で後悔したご家庭の話
一方で最近、「テレビを置かないつもりだったけど、結局…」というご相談も増えています。
実際に小牧市で家を建てたあるご家族は、
「テレビはあまり観ないし、スマホで十分」と思って、
リビングにはテレビ台もコンセントも用意しませんでした。
けれど住んでみると…
- ■子どもがYouTubeを観たがる→スマホは画面が小さい
- ■親子で映画やアニメを観るときに場所がない
- ■PCを繋いで仕事や学習をするときのモニターがない
結果的に「テレビの代わりになるもの」が必要になり、
後から家具を追加→配線が露出→結局ごちゃつく、という流れに。
また、親子で“同じ画面を見る時間”がなくなり、
「家族がバラバラに過ごすようになった気がする」
というご主人の声が印象的でした。
「観ない」ことよりも「共有する場」の意味を見落としていたことが、
最大の後悔だったそうです。
✅まとめ・次アクション
- ■テレビ位置は「暮らし方の起点」。後回しにしない
- ■間取り・窓・家具・配線・動線すべてに関わる要素
- ■「見る人」「見る時間」「見る姿勢」から設計を考える
- ■LIGhomeは“生活の流れ”に合わせてテレビ位置から逆算する設計を実施
- ■「テレビを置かない」選択でも、代替手段と家族の接点は設計段階で確保しておくことが重要
テレビをただの“家電”と捉えるか、
“家族の時間をつくる装置”と考えるかで、空間の設計は大きく変わります。
あなたの暮らしに合った「テレビとの付き合い方」、
設計から一緒に考えていきませんか?
